1.還付金詐欺って何?

毎年の確定申告の時期が終わると一段落ですが、申告の内容によっては、これまでに払いすぎた税金を税務署から返還してもらえることがあります。

この税務署から払い戻されるお金のことを還付金とよんでいますが、実際に受け取る方法としては、申告書に記載した銀行口座に税務署から振り込んでもらう方法と、最寄りのゆうちょ銀行または郵便局の窓口に出向いて直接現金として受け取る方法に分かれます。

税務署は所得税などの国税を取り扱っていますが、所得税以外のそのほかの税金についても、同様に過払いによって還付金が発生する場合はあり得ます。

このような還付金を装って納税者からお金をだまし取る犯罪の類型が還付金詐欺とよばれるもので、いわゆる振り込め詐欺の一種にあたりますが、毎年かならずといっていいほど被害に遭う人たちが現れており、今や深刻な社会問題のひとつになっています。

卑劣な還付金詐欺に遭わないためには、まずはどのような方法でだますのかという、相手の手の内を知ることが不可欠です。

2.言葉巧みに銀行のATMがある場所まで誘導しようとする

具体的な還付金詐欺の方法ですが、ある日税務署や市町村の職員を装った電話が自宅に掛かってきて、税金の納め過ぎのために還付金が発生したことを告げた上で、いつまでに手続きをしなければそのお金を受け取る権利が消滅するなどといって、言葉巧みに銀行のATMの機械がある場所まで誘導しようとするのが特徴です。

実際に最寄りの銀行に到着すると、詐欺師のほうは被害者に対して携帯電話などで再度コンタクトをとって、その場で還付金を受け取る手続きと偽って被害者にATMを操作させ、お金を詐欺師が用意した虚偽の口座に振り込ませてしまうという流れです。

還付金がATMを通じて払い戻されることは絶対にありませんので、注意していれば防げるはずですが、それができないのにはいくつかの理由があります。

たとえば機械の操作や法律関係に弱いお年寄りがターゲットになっているなど、相手の知識の不足を突いていることや、税務署などの公務員を装うことで最初の段階で信頼感を植え付けていることなどが挙げられます。
また期限を区切って行動を促すなど、相手に考える余裕を与えない手口となっているところも特徴的です。

3.最近では金融機関の側でも警戒するようになっている

こうしたケースでのATMの操作は被害者自身が行っていますが、これは詐欺師のほうから携帯電話で指示されたとおりにATMのモニター画面に表示されたボタンを押すなどしているに過ぎません。

この携帯電話でのやり取りのなかでは、詐欺師はパスワードやセキュリティコード、タップなどといった横文字、あるいはお役所言葉を乱発したりして、執拗に被害者である相手を混乱させようとします。
頭で冷静に理解する前に操作をしてしまうというのは、期限を設けて相手に行動させようとする手法と同様のものといえます。

最近では金融機関の側でも警戒するようになり、不審な操作をしている人には銀行員みずから声掛けをして事情をその場で聞き出すような取り組みをしていることがあります。

もしも銀行員からの質問があれば、事情を説明してその指示にしたがうのがよいでしょう。
操作の途中で少しでも不審に思った場合には、警備員などに助けを求めてもよいですし、ATMには質問や問い合わせをするための受話器やインターホンのような装置が付属しているはずですので、ここから銀行員を呼び出すのでもかまいません。

不幸にして注意不足でこのような還付金詐欺に遭ってしまった場合には、そのことに気づいた段階で、ただちに警察と銀行に届け出ることが重要です。
現在ではあまりにも振り込め詐欺の被害が多いため、国でも振り込め詐欺救済法とよばれる法律を制定しており、場合によっては被害額の一部が手元に戻ってくることがあります。

 

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